社会教育評論

人間の尊厳、自由、民主的社会主義と共生・循環性を求める社会教育評論です。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

社会教育と大学の役割ー社会教育学会研究大会の報告を聞いて

2019年度の社会教育学会の開催校企画として社会教育と大学の役割のシンポジウムが行われた。報告者は5名であった。社会教育士という新しい資格付与をめぐっての議論、大学と地域との関わり、学生教育における教育現場との関係の実践力などが報告の論点であっ…

高齢社会と社会教育ー社会教育学会のプロジェクト研究の報告感想

日本社会教育学会のプロジェク研究「高齢社会と社会教育」の報告に参加した感想を書きます。報告は3本であった。 最初はよく理解できなかった。超高齢社会における高齢者の学びという題で、高齢者の社会参加から主体を問い直すとう牧野篤会員の報告からはじ…

社会教育法70年と社会教育研究の課題ー社会教育学会特別企画を聞いて

社会教育学会は特別企画として、社会教育法70年と社会教育研究の課題のシンポジュムを第66回研究大会で行いました。報告者は、3名で3名のコメンターと、会場からの自由な質疑応答が行われました。 社会教育法制研究の課題として、人口減少のなかで、地…

地域農業後継者教育と社会教育の課題ー鹿児島市曽於市からの地域活性化

地域農業後継者教育と社会教育の課題ー鹿児島県曽於市から 鹿児島大学名誉教授 神田 嘉延 問題の所在 多くの農村は人口減少と高齢化によって、過疎化に悩んでいます。そこでは、限界集落、廃村という厳しい局面にたたされています。その過疎化の根本に、地域…

石井十次の福祉での教育理念― 宮崎県茶臼原と岡山の孤児院から学ぶ

石井十次は、宮崎県の高鍋が生んだ児童福祉の父といわれます。彼は、ルソーのエミールの思想の影響のもとに、児童福祉を積極的に教育の理念を取り入れて活動をしました。 石井十次記念友愛社は、宮崎県西都市木城町にあります。高鍋の市街地から茶臼原小学校…