社会教育評論

人間の尊厳、自由、民主的社会主義と共生・循環性を求める社会教育評論です。

憲法9条と孫子の兵法から学ぶ

憲法9条孫子の兵法から学ぶ

 

 日本国憲法9条は、武力による威嚇(いかく)又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄するとのべています。そして、陸海空その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めないとしています。

  日本政府の憲法自衛隊との関係では、自衛のための必要最小限度のものとして、大陸間弾道ミサイル、長距離戦略爆撃機、攻撃型空母の保有は、許されないとしています。自衛力は、専守防衛です。

 また、防衛とは、国や地域が自らを守るための能力や手段であって、自衛力だけではなく、経済的、科学・技術的、外交的な要素を含みます。

  国を守る自衛力は、国境を守るための警備監視隊、外部からの侵入を防ぐための実力部隊は必要ですが、国民の生命を守るために、災害が起きたときに迅速な対策部隊が求められています。

 防衛とは、仮想敵国をつくって軍事力を強化することでは決してないのです。経済的国力や科学・技術を発展させたり、そのための教育・人材養成を充実させて、周辺国と友好・交流の発展をさせて、それぞれの国や地域との利益を共有していく努力が最も求められているのです。

 2500年前の孫子の兵法では、敵同士であっても共通の目的の危機があれば協力することです。ライバルと殺し合いうのではなく、共に仲間になっていく知恵を発揮するということです。この意味が「呉越同舟の計」です。孫子の大切な哲学です。また、孫子は、政治的な戦略によって、戦わずして勝ということが強調されています。戦争は政治の道具であり、目的は、政治的意図であるのです。現代的には、憲法9条という政治の目的から政治的な戦略が必要なのです。

 このためには、最も重要なことは、呉越同舟の計を現代的に知恵を発揮していくことです。日本は、なにが優れているのか。その優れていることが、近隣諸国の相手国の共通利益になるのか。現代では気候変動で環境問題が深刻です。日本は、持続可能な発展の環境問題解決の科学技術をもっています。

  一見、敵対同士にみえても、いかにして共通の利益を探りだしていくのかということです。

 大局的に未来を予測して、様々な手法で、逃げることも積極的な手段なのです。逃げるのは手段であって、目的ではい。敵と思う彼らを知り、己を知れば、百戦して危うからずということです。

   勇ましさ、猛進の一面的な攻撃姿勢・戦略ではなく、成功面と失敗面、利益面と損失面など全体的にみて、万全の守りということでが孫子の兵法の教えです。

 防衛ということを軍事力に一面的に曲解して、憲法を改正して、軍事力を強化することではないのです。憲法9条を持つ国として、自衛力を重視して、最も大切な経済力、科学・技術力、外交力を重視いくことではないでしょうか。