社会教育評論

人間の尊厳、自由、民主的社会主義と共生・循環性を求める社会教育評論です。

2021-02-12から1日間の記事一覧

日本の伝統的な平和文化と有徳国家

日本の伝統的な平和文化と有徳国家 (1)近代以前民衆の暮らしのなかにあった文化 憲法九条は、日本が世界に誇れる平和主義文化の証である。この平和主義の文化は、日本の歴史的な伝統文化とどのような関係にあるのであろうか。日本の国家は、戦前に軍国主…

国際機関で平和のために尽力した新渡戸稲造と安達峰一郎

国際機関で平和のために尽力した新渡戸稲造と安達峰一郎 日本の戦前は軍国主義にむかっていくが、そのなかで体をはって国際平和のために活躍した新渡戸稲造(武士道を書いたことで有名)と国際司法裁判長になった安達峰一郎は特質すべき人物である。 (1)…

江戸時代の平和思想ー安藤昌益の武器全廃論と横井小楠の世界兄弟論ー

江戸時代の平和思想ー安藤昌益の武器全廃論と横井小楠の世界兄弟論ー (1)安藤昌益の平和論 日本国憲法は、9条において、国権の発動たる戦争の放棄、戦力の不保持をうたっているが、武器の全廃論をすでに300年まえに、安藤昌益によって唱えられている。日…

憲法九条を提案した幣原喜十郎戦後初代首相

憲法九条を提案した幣原喜十郎戦後初代首相 (1)戦前と戦後の平和外交継承としての幣原喜重郎 第二次世界大戦の敗戦により、戦後の初代の総理大臣に1945年10月に就任したのが、幣原喜重郎であった。当時、貴族院議員で、昭和6年の外務大臣辞任から政界の第…