2024-01-01から1年間の記事一覧
郷土教育と体験学習―峰地光重を現代的に見直すー (1)問題の所在 1,現代社会の矛盾状況に、その克服能力形成の教育 バブル崩壊後、現代日本の教育は、自立から離れての対米依存の国際化と、新自由主義のもとで、国際的な弱肉強食の競争主義がはびこった…
女神信仰を現代的に見直す ベトナムに旅行して、マウタムフーという道教の影響をうけての女神信仰と自然崇拝をあらためて、関心をもちました。日本でも女神信仰が地域の民俗風習にあることを思い出しました。 そして、ベトナムの民俗文化の歴史から、今、世…
現代社会における自由矛盾の探究をーバーリンの自由論から はじめに・生きがいへの自由を求めて 現代社会の矛盾 あなたは自由ですかときっぱりと胸をはって、自由ですと答えられれば、本当に幸せと思います。現代に生きる人びとの多くは、自由なのかと迷うこ…
都城中郷の卑弥呼伝説とその現代的学び 都城の中郷に、古代に王国の都があり、その王さまが女性であったということで、卑弥呼ではないかということで、その関心をもっている地域の人たち16人が集まって楽しく語った。現代の日本は、ジェンダー問題があります…
社会教育研究全国集会・福島からの発信 大会のスローガン 人をつなぎ 地域を拓き 未来をつくるー対話・学び・共同の力で分断を超えてー 福島の人びとは東日本大震災の原発事故によって、目に見えない放射能汚染をはじめ多大な被害を被った。原発事故の恐ろし…
農と関連した連携・協働の学びと地域おこしー福島の実践からー 社会教育研究全国集会が福島大学でもたれましたが、わたしは「食と健康と農業」の第10分科に参加しました。全体は、18分科会が設定されていました。報告は、福島県の二本松市、須賀川氏市、…
社会関係資本と生涯学習 はじめに 信頼は生きるうえでの財産です。人脈やコミュニティは、信頼されるうえで大切な社会関係資本(財産)です。人は誰でも安心を求めます。 しかし、現実は、様々な面で厳しいことがあります。人間関係、社会との関係で、安心を…
現代の理性のない欲望肥大と野蛮性の大衆的人間 ーオルデカの「大衆の反逆」から学ぶー 神田 嘉延 オルデガの大衆的人間の考え オルデカは、1883年にスペインのマドリードで生まれ、1955年になくなった社会哲学者であります。大衆化状況についての社会分析を…
尾瀬の自然を歴代守った長蔵小屋の偉人 尾瀬のハイキングに6月初旬行きました。素晴らしい尾瀬沼での水芭蕉をはじめ山間の高層湿原の植物群と、尾瀬湿原高原の雄大さのなかで、はてしなく続く木道に、自然保護の地元の人びとの関係者の尽力に感謝しながら歩…
子ども若者の居場所づくり・社会参加と社会教育感想 日本社会教育学会九州六月集会より 鹿児島大学名誉教授 神田 嘉延 6月22日に大分県別府大学で、九州地区の六月集会がありました。毎年一回の九州地区の社会教育研究者の集会です。3つの報告がありました…
道元仏教の平和思想と現代的修証義理念 在家信者のための修証義と軍国主義化に戦争反対した仏教者 曹洞宗は道元を始祖としています。明治維新の廃仏毀釈のなかで、薩摩藩のように曹洞宗を歴代藩主の菩提寺としの福昌寺が徹底的に破壊されています。これは、…
賀川豊彦の協同組合論とマルクスの疎外・協働・自由論ー未来への主体的学びー 賀川豊彦の生涯の社会活動と著作活動の概要 本論では、賀川豊彦の友愛による協同組合の精神と、マルクスの労働疎外論から未来社会を模索していくものである。この未来社会の実現…
未来への地方自治と社会教育の研究展望 神田 嘉延 (0)研究所の 社会教育教育研究の基本的視点の再確認 社会教育・生涯学習研究所の島田修一先生を囲んでの小さな3月9日(土曜日)の研究会は刺激になりました。私はオンラインでの参加。 島田先生は、次の…
熊沢蕃山:人間教育と慈愛の仁政 神田 嘉延 はじめに:現代で、蕃山の人間教育と慈愛の仁政を考える意味があるのか 人間らしく生きていくうえで、今は、教育にどんなことが求められているのでしょうか。学力競争や学力テスト中心による学校教育がはびこって…
熊沢蕃山の自然循環思想 神田 嘉延 はじめに・現代に熊沢蕃山を学び意味 熊沢蕃山の自然循環の環境思想を学ぶ意義は、現代に大きな意味をもっている。自然の力によって、自然をよく観察して、自然循環を破壊しないで防災対策をしていくということである。こ…