社会教育評論

人間の尊厳、自由、民主的社会主義と共生・循環性を求める社会教育評論です。

2018-01-01から1年間の記事一覧

ハイエクの「自由の条件・自由の価値」から人間らしい自由な労働過程の創造

ハイエクの「自由の条件・自由の価値」から人間らしい自由な労働過程の創造 神田 嘉延 自由とは、どのようなことか。本当の自由とはどういうことなのか。また、自由の条件とはなにか。ハイエクは、「自由について、人と人との関係であり、人びとによる強制…

ハイエクの著書「法と立法と自由」から考えるルールと秩序ある社会の形成

ハイエクの著書「法と立法と自由」から考えるルールと秩序ある社会の形成 神田 嘉延 ハイエクは、モンテスキュー等の18世紀の思想家たちの自由主義的立憲主義の立法、行政、司法の三権分立が200年間機能しなかったのはなぜなのかと問うのである。 立憲制と…

協同組合原則と社会教育

協同組合原則と社会教育ー国際協同連盟(ICA)百周年記念・1995年マンチェスター総会採択についての社会教育視点からの感想 神田 嘉延 協同組合の世界的な高まり 世界的に地域社会の持続可能な発展のために、協同組合の役割が注目されています。現代の弱肉強…

協同組合と社会教育ーモンドラゴン協同組合思想

協同組合と社会教育ーモンドラゴンの協同組合思想から学ぶ 神田 嘉延 先日、退職の高校教師の森先生送別会兼勉強会で、ギリシャの協同組合のことで、話を聞くことができました。ギリシャが国家財政の債務危機と騒がれていますが、それだけでギリシャの経済を…

前文部科学省前川喜平事務次官の授業内容報告要請の問題

文部科学省の異常事態ー前事務次官の前川喜平の授業内容の報告要請・自民党の文教族の部会長、部会長代理の2名からの照会からー 神田 嘉延 文部科学省は、前事務次官の前川喜平の授業内容の報告要請を名古屋市教育委員会に行ったが、それは、自民党の文教族…

「デモクラシーの危機と教育の再生」ー小柳司教授の最終講義から学ぶ

「デモクラシーの危機と教育の再生」J.デューイ「民主主義と教育」出版百年を超えてと題して、鹿児島大学で30年以上にわたって教鞭をとってきた小柳司教授が最終講義を先日の3月17日に行われた。強靱なデモクラシーを求めてということで、日本の現代に生き…

財務省の森友公文書改ざん問題と日本の民主主義危機

財務省の森友公文書改ざん問題と日本の民主主義危機 神田 嘉延 マスコミは事実を正確に国民に知らせる義務がある。特定の利益のために誘導はないか。マスコミは民主主義社会の役割がある。 国会に提出した財務省の森友学園に売却の決済書が実は改ざんされて…

ニーバー「光の子と闇の子」デモクラシー社会教育を考える

ラインホールド・ニーバーの「光の子と闇の子」ーデモクラシーの批判と擁護ーを社会教育論から考える。 神田 嘉延 本書の出版は、1944年8月で、第2次世界大戦の終了の一年前である。スタンフォード大学の記念講義を出版したものである。2017年8月に武田清子…

ニーバー「道徳的人間と非道徳的社会」社会教育論から

ニーバー「道徳的人間と非道徳社会」社会教育論から 現代キリスト思想叢書・白水社からの学び ニーバーは、1892年生まれである。1971年6月に他界したキリスト教倫理学、政治哲学者であった。1928年から60年まで、ニューヨーク神学大学の教授であった。かれ…